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IDC Japan、国内構造化データ管理ソフトウェア市場を予測、2011~16年の年間平均成長率は3.2%
2012/08/07 20:08
IDC JapanはSDMSを4種類に分け、リレーショナルデータベース管理ソフトウェア(RDBMS)、ノンリレーショナルDBMS、データベース開発/管理ツール、データ統合/アクセスソフトウェアに定義している。 11年の国内SDMS市場の内訳では、SDMS市場の約8割を占めるリレーショナルデータベース管理ソフトウェア(RDBMS)が前年比2.2%増の1630億6200万円だった。国公立大学・研究機関、電力関連、大企業の製造業では投資を抑制する傾向がみられたが、データセンターや通信キャリア、インターネット通販、ソーシャル/インターネットゲーム産業などではRDBMSの支出が拡大した。
11年で最も前年比成長率が高かったのは、データ統合/アクセスソフトウェアで、前年比6.1%増の159億2700万円。大企業のデータベース統合や、大規模データウェアハウスの構築が好調だった。
IDC Japanは、12年のSDMS市場を前年比3.0%増の2129億9500万円と予測。データ統合/アクセスソフトウェアは好調に推移し、前年比4.6%増と、SDMS市場全体の前年比成長率を上回る。国内SDMS市場は、11~16年は年間平均成長率3.2%で推移し、16年の市場規模は2425億3700万円になる。
ソフトウェア&セキュリティの赤城知子グループマネージャーは、「国内SDMS市場は、大量データの高速処理、クラウド技術の採用とサービスの利用、分散高速処理など、採用形態が多様化し、適材適所で利用されるようになる。多様なソリューションが競争力を左右するなかで、ベンダー間の合従連衡や企業買収、オープンソースソフトウェアエコシステムによる多角的なポートフォリオが実現していくだろう」としている。(真鍋武)
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