サイボウズスタートアップス（Cstap、山本裕次社長）は、7月10日、入力フォームを簡単に作成できる「フォームクリエイター」のベータ版を公開した。

　「フォームクリエイター」は、サイボウズの業務アプリ構築クラウド「kintone」と連携する初めてのウェブサービス。連携させたい「kintone」アプリのURLを入力するだけで、「kintone」で設定済みの項目をフォームクリエイターの項目に反映する。ウェブサイトの訪問者が入力したデータは、そのまま「kintone」に自動登録され、「kintone」上でデータ管理・分析ができる。「フォームクリエイター」と「kintone」はSSL通信で連携。メール送信する他製品と比べて、顧客情報などの大切なデータを安全に取り扱うことができる。

　作成できる入力フォームには、PCやスマートフォン、タブレットなど、端末の画面サイズに合わせて単一のHTMLを最適化するレスポンシブウェブデザイン（Responsive Web Design）を採用。作成フォーム数に制限はない。

　サイボウズの田村悠揮ビジネスマーケティング本部kintoneプロダクトマネージャーは、「『kintone』を通じて目指しているのは、エコシステムの構築。多様化する顧客のニーズに対して、API（Application Programming Interface）を使ったオプションサービスを提供する。『フォームクリエイター』がその第一弾だ」と話す。

　ベータ版は10月末まで無料で使うことができる。正式版は10月中旬から提供し、価格は月額1本2000円の予定。別途、「kintone」のライセンス（1ユーザー月額880円から）が必要となる。（信澤健太）