ニュース
Doctor WebのシャロヴCEO、ロシアで急増中の「標的型攻撃」について語る
2012/05/31 10:49
シャロヴCEOは、Doctor Webによるトロイの木馬の分析によって、ロシア政府やロシア国立研究センター、大手テレコム系SIerのAtlantis Communications社、ロシア石油会社のRosneft社がAPTのターゲットに狙われていることがわかったと説明。「国の根幹である政府機関や、国にとって戦略的な意味をもつ企業がAPTの攻撃を受けやすい」と述べた。
また、オンラインバンキングの普及とともに、ロシア・欧州の金融機関もAPTに狙われることが多くなっていると指摘。「最近は、侵入したコンピュータから情報を収集するトロイの木馬『Trojan.Carberp』が危険性を増していて、銀行とその顧客が狙われるケースが多い。ロシアのほか、ウクライナやイタリアの銀行が攻撃を受けた例がある」と語った。
シャロヴCEOは、「われわれアンチウイルスメーカーがいくら頑張っても、彼ら(サイバー犯罪者)も頑張る」として、常に最新の脅威を監視し、迅速に対策を講じる重要性を訴えた。(ゼンフ ミシャ)
- 1
関連記事
Doctor Webとチエル 露ウイルス対策ソフトを学校に拡販 チエルを通じて校内LAN向けに
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>アンチウイルスソフト 市場は成熟、価格勝負の様相に 主要メーカーのチャネルは類似