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NRI調査、海外売上高比率が30%を超えると地域統括本社を開設する企業が増加
2012/04/24 20:07
製造業や建設業、運輸業を中心とした日本の企業は、グローバル化の進展に伴い、海外拠点の経営管理をグローバル・ヘッドクォーター(GHQ=日本の本社)から行うのではなく、リージョナル・ヘッドクォーター(RHQ=地域統括会社)を軸に行うケースが増加する。調査によれば、海外売上高比率が30%を超えるとRHQを主軸に経営管理を行う企業が60%となり、さらに売上高比率が50%を超えると82.1%に達する。
調査を担当したNRIの国井勝則経営情報コンサルティング部グループマネージャーは、「地域統括本社(RHQ)は、これまでは欧米に集中していたが、近年はアジアの成長市場である中国や、シンガポールを中心とするASEANに置くケースが増えている」と分析する。
RHQを設置する企業の「RHQ担当地域」を見ると、北米地域が59.4%と最も高く、次いで中国地域が57.8%、西欧地域が56.3%、シンガポールを中心とする東南アジア(ASEAN)地域が46.9%と続く。近年は、中国やASEAN地域にRHQを置くケースが増えている。(安藤章司)
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