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日本オラクル、中堅企業向けERPの最新版「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」を発表

2012/04/06 10:49

 日本オラクル(遠藤隆雄社長)は、4月6日、中堅企業向け統合基幹業務システム(ERP)「JD Edwards EnterpriseOne(JDE)」の最新版を発表した。

 「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」は、検索結果や項目、メニューなどにカーソルを置いたときに、詳細の説明やデータをポップアップ表示するホバー機能を実装。ユーザーに合わせて画面やコンテンツを変更するパーソナライズ機能も備える。

 新しいプロジェクト・マニュファクチャリング機能は、製造プロセス全体を可視化して需要を追跡。エンドユーザーからの注文に関わるすべての購買注文を確認し、プロジェクトが予定通り進んでいるかの進捗を確認できる。電子記録/電子署名と機器履歴簿管理の機能は、ライフサイエンス分野のユーザーを対象とした機能で、偶発的な事故とその解決に対する監査証跡を残し、米食品医薬品局が認証する製造プロセスに対応する。新たに、Global Locator Numberのサポートや、個別ロットとシリアル番号レベルでの原産地追跡機能を追加した。

 バウチャー・マッチング機能は、サプライヤーからの請求書と発注書に対応する受領書をルールに基づいて自動的に合致させることで、業務を効率化する。このほか、ERPの機能を拡充するレポート機能「JD Edwards EnterpriseOne One View Reporting」を通じ、業務改善を支援。企業内での業務上の質問に答えられるように、178の事前作成レポートのライブラリを用意する。「Oracle Business Intelligence (BI) Publisher」の機能を活用して、ユーザーはトランザクション・データにアクセスし、そのデータをカスタマイズされたリスト、チャート、グラフ、表に簡単にアレンジできる。

 標準メンテナンスの一部として、「JD Edwards EnterpriseOne 9.1」は、2000年9月に提供開始した旧バージョン「Xe」以降のリリースの「JD Edwards EnterpriseOne」からのアップグレード、「JD Edwards World A7.3」以降からの移行に対応している。

 オラクルのライル・エクダールJD Edwards担当グループ・バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーは、「JDEはライセンスベースで前年同期比2ケタ成長を遂げている。また、50%のユーザーがインストールによるアップグレードで最新版を利用している。数か月前にJDEを導入した中国の文具メーカーは、サプライチェーンコストを30%削減した」とアピール。近日中に、バリュー・チューン・プランニングのアプリケーション「Global Order Promising」や人材管理「Fusion Human Capital Management」との連携、データベース管理ツール「Oracle Enterprise Manager 12c」などへの対応することを明かした。

オラクルのライル・エクダールJD Edwards担当グループ・バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャー
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外部リンク

日本オラクル=http://www.oracle.com/jp/index.html

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