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ミロク情報サービスが中堅企業向けERPの新版、クラウド・IFRS・BCPをテーマに

2012/01/10 20:04

 ミロク情報サービス(MJS、是枝周樹社長)は、中堅企業向けの統合基幹業務システム(ERP)「Galileopt NX-I」を2月2日に発売する。ソリューション事業本部ソリューション企画・販促部の竹内洋二部長とソリューション事業本部ソリューション開発部の高木啓士部長に製品の特徴と狙いを聞いた。

 「Galileopt NX-I」は、年商50~500億円規模の中堅企業を主な対象とするERP。財務をはじめ、人事給与、販売管理、資産管理などのモジュールで構成する。国際財務報告基準(IFRS)のコンバージェンスに対する過年度遡及修正、複数帳簿・複数基準対応、連結会計システムとの強力な連携をうたう。プライベートクラウド環境での提供にも対応する。

 高木部長は、「中堅企業では、クラウドやIFRS、BCP(事業継続計画)などが重要なテーマ。こうした点に留意して開発した。PDCA(plan/do/check/action)のサイクルを確立できるようにしているのも特徴だ」と話す。

 予算作成が「計画(plan)」の段階に相当し、「例えば、人事給与で来期の人員構成をシミュレーションして、予算値として財務と連携することで、予算精度を高めたりコストを削減したりできる」(高木部長)。「実行(do)」では、現行の「Galileopt」が実装するワークフロー機能を拡張し、承認の効率化に加えて決算の早期化をサポートする。「評価(check)」「改善(action)」では、実装しているビジネスインテリジェンス機能を駆使し、リアルタイムに経営情報を可視化する。「新たに、Microsoft Excelに『Galileopt』のデータを流し込めるExcel用の関数を用意した。こうしたことで、データを一回抽出して、加工するという手間を減らした」(高木部長)。

 クラウドに対する取り組みについて、竹内部長は「すでに『Hyper-V』と『VMWare』などの仮想環境での動作検証は終えた。まずはオンプレミスからプライベートクラウドへの移行を提案できるようにして、それから既存SaaSとの積極的な連携を進める」と語る。

 サービスは、パートナーとの協業を通じて提供する方針だという。「現在は、プライベートクラウド環境でシステムを提供できるベンダーとのアライアンスを検討中だ。インフラをこれからつくるより、資本提携しているベンダー(NTTPCコミュニケーションズ)や大口の取引先と連携を模索していくほうが、よいサービスを短期間で、市場の要求に合った価格帯で提供できる」(竹内部長)。

 価格は、「財務大将」が340万円(税別)から。発売初年度に100本の販売を目指している。(信澤健太)
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外部リンク

ミロク情報サービス=http://www.mjs.co.jp/