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ピーエムシー・シエラ・ジャパン、2012年はDC向け事業で積極攻勢
2011/12/16 10:38
米ピーエムシー・シエラは、「グローバルのDC戦略で日本をキーマーケットの一つとして位置づけている」。チャネル・ストレージ事業部で副社長兼ゼネラルマネージャを務めるジャレッド・ピーターズ氏は、本紙にそう表明した。
ピーエムシー・シエラは、これまで大手メーカーへのOEMやシステムインテグレータ(SIer)向けビジネスを事業の柱としてきた。今年、DC事業者を相手にした展開を開始し、現在、エンドユーザーであるDCに同社の製品を提供するという「ビジネスモデルの大きな変更」(ピーターズ副社長)に取り組んでいる。
その背景には、全世界でクラウドコンピューティングが急速に普及し、ピーエムシー・シエラが主要市場としている欧米、アジアでDC需要が活発化していることがある。とくに日本は、東日本大震災によってBCP(事業継続計画)やDR(災害復旧)対策の一環としてDCの新設・増設が進む有望な市場だ。
同社はDCの注力商材として、今年10月、DCでより少ないサーバーでより多くのユーザーに対応することができるストレージコントローラ「Adaptec 6Qシリーズ」を発表し、12月に出荷を開始した。
「Adaptec 6Qシリーズ」は、同社独自の第2世代SSDキャッシング機能「maxCache 2.0」を搭載。リードキャッシングにライトキャッシングのサポートを追加し、アプリケーションの性能の向上を図る。1秒あたりI/Oオペレーションを最大13倍改善し、アプリケーションのレイテンシを13分の1に削減する。DCやクラウド環境で必要なサーバーの数を減らすだけでなく、より多くの秒あたりのトランスアクションを実行することができる。
「Adaptec 6Qシリーズ」をはじめとするDC向け製品の販売は、ディストリビュータなど、既存のパートナーを介して行う。それに加え、ハイタッチ営業の舞台を立ち上げて、DCへの直接提案活動にも力を入れている。
ピーターズ副社長は、「当社は今年、DC市場で強い競争力をもつ企業として認識された。2012年、カスタマイズ製品を投入するなど、ポートフォリオを拡充し、積極的にDC向け事業展開の強化・拡大に取り組む」と意気込みを示した。(ゼンフ ミシャ)
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