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ブルーコートシステムズ ターゲットをSMBに拡大 機器の「片側設置」を訴える

2011/12/08 10:38

週刊BCN 2011年12月05日vol.1410掲載

 WAN最適化のブルーコートシステムズ(マット・ベネット マネージングディレクター)は、ターゲット領域を大企業だけでなく、新たに中堅・中小企業(SMB)に広げようとしている。パブリッククラウドのサービスを利用している従業員数1000~1500人の企業に向け、アプライアンス1台を自社に置くだけでネットワークの最適化・高速化ができる「片側設置」の方法を訴求する。

 ブルーコートシステムズは、機器の「片側設置」ができることを訴求しながら、WAN最適化のアプライアンスをSMBに提案する。

 主に大企業が導入するWAN最適化アプライアンスは、自社オフィスと自社データセンター(DC)にそれぞれ機器1台を置き、WANの高速化・最適化を行う「両側設置」の仕組みとなっているのが一般的だ。しかし、ブルーコートシステムズは、複数の企業がDCを利用するかたちのパブリッククラウドサービスの普及がSMBの間で進むとみる。また、クラウドを利用する際には、ユーザー企業のオフィスに機器を1台置くだけでクラウドサービス用ネットワークを高速化・最適化できる方法が求められるだろうと分析している。そこで、独自の「片側設置」を前面に打ち出して、SMB市場を開拓しようとしているのだ。

 ブルーコートシステムズは、現在、金融業をはじめとした大企業を主な取引先としている。今後、SMB市場を開拓するにあたって、「SMBが得意なパートナーを獲得する。そのために、今、数社と連携の話を進めている」。とくに、パブリッククラウドサービスの販社をパートナーとして獲得することに力を注いでいる状況だ。 (ゼンフ ミシャ)
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