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NECビッグローブ クラウドホスティング事業に注力 直販のウェートを高める
2011/11/17 10:37
週刊BCN 2011年11月14日vol.1407掲載
NECビッグローブは今年1月に「BIGLOBE クラウドホスティング」を開始した。大手外資系がひしめくクラウドホスティング業界で、後発のプレーヤーとなる。現時点で、NEC本体の大手顧客をはじめとして、およそ300社へ納入した実績をもっている。販売形態は、NECの営業部隊と連動した直販が大半だ。同社は「BIGLOBE クラウドホスティング」の3か年事業計画で3000社の顧客数を目指しており、80億円を売上目標に掲げている。それに向けて、このほど、機能の強化や低価格メニューの追加を行った。
具体的には、事前に設定した条件に基づいて自動的にサーバーを追加・削除する機能を加えた。さらに、APIを公開し、外部プログラムから運用の自動化やシステム連携を実現している。利用料金に関しては、ネットワーク転送料を無料にすることに加え、初期費用無料で月額4725円から利用できるサーバーモデル「ナノモデル」の低価格メニューを追加した。ビジネスサービス事業部サービス企画・開発グループの関根良知マネージャーは、「ネットワーク転送料を無料にすることは、業界に波紋を引き起こすだろう」と自信満々だ。
今後、販売パートナーの体制を強化し、直販のウェートを高める方針だ。「MSPやSIer、パッケージベンダーと提携して、パートナー数を現在の約10社から30社に増やしたい」(同事業部第二営業グループの村松信幸マネージャー)という。(ゼンフ ミシャ)
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