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日立システムズ ハイブリッド監視サービスを強化 Azureとオンプレミスの統合運用を支援
2011/11/10 10:38
週刊BCN 2011年11月07日vol.1406掲載
統合監視サービスの名称は「App Bridge」シリーズ。MicrosoftのWindows Azureや、Amazon Web Services(AWS)上のWindowsサーバーなどのパブリッククラウドに対応しており、10月21日にはMicrosoftのデータベース「SQL Azure」もサービス対象に加えた。日立システムズの中田龍二・第五営業本部クラウドソリューション開発営業部長は、「オンプレミス、クラウドを問わず、統合的に監視サービスを提供するとともに、今後はLinuxへの対応も検討する」とサービス拡充に力を入れる。
2012年1月以降、順次投入する分散バッチ処理支援やスケールコントローラーは、システム運用の自動化を支援する機能だ。例えば、企業で使う勤怠管理システムを例に挙げると、朝の出勤ラッシュ時はWindows Azure上で動く仮想マシン(VM)を5台に増やし、昼間は1台に絞る。夕方の退社時は3台に増やし、ここで得た勤怠データをオンプレミスの基幹業務システムへ送る──などといった「一連の分散バッチ処理の自動化が可能になる」(菊池一也・研究開発センタ主任研究員)という。
日本マイクロソフトの山本修平・クラウドビジネス推進室プリンシパルクラウドセールスエンジニアは、「クラウドとオンプレミスの両方に対応した統合監視のSaaS型での提供は世界的にみても先駆的」と高く評価。日立システムズは、ISVやSIerを経由したサービス提供にも取り組むことでシェア拡大を目指す。(安藤章司)
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