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デジタルアーツ、次世代ウェブフィルタリングソフト「i-FILTER Ver.8」の発売イベントを開催
2011/11/10 10:38
最初に、セキュリティ監視センター「JSOC」を運営するラックの川口洋チーフエバンジェリストが、「最新のサイバー攻撃、マルウェアの実態と対策――巧妙な攻撃に『入るを図って、出るを制する』で情報流出を防げ!」をテーマに基調講演を行った。
川口チーフエバンジェリストは、ネットバンクの不正アクセスや防衛産業を狙ったサイバー攻撃の事例を紹介しながら、最近、新型ウイルスなどの脅威が爆発的に増加していると警鐘を鳴らした。そして。自社を脅威から守るためには、「サイバー攻撃に備えて社員に対応訓練を受けさせることや社外向け通信の分析の徹底、ウェブアクセスの制御が有効だ」とした。
続くセッションでは、デジタルアーツの高橋則行取締役最高執行責任者が、「ウェブアクセスをいかに安全・安心に行うか! 新たなウェブ上の脅威、ネットワーク、プラットフォームに対応した次世代ウェブフィルタリングソフト」と題して、大幅に機能を強化した新製品「i-FILTER Ver.8」を紹介した。
「i-FILTER Ver.8」は、ラックが提供する脅威サイト情報にもとづいて、感染したパソコンが誘導される先のウェブサイト情報をフィルタリングデータベースとして搭載している。組織内のパソコンがマルウェアに感染した場合、情報詐取目的などで実行しようとするウェブサイトへの通信を検知・遮断する。高橋取締役は、「マルウェア感染後の『出口対策』を図った機能は、業界初だ」と自信を示した。
最後に、『週刊BCN』の木村剛士副編集長が、ウェブセキュリティ市場のこれからのビジネスチャンスは何かの観点から、登壇した二人に公開インタビューを行った。
川口チーフエバンジェリストは、「大手企業は自社にウェブセキュリティを入れるだけでなく、アウトソーシング先や取引先にもウェブセキュリティの導入を訴える必要がある」と述べ、今後、中堅・中小(SMB)企業の市場でもウェブセキュリティの商機が増えるとした。
高橋取締役最高執行責任者は、「1年前から脅威が増大していることを背景にして、ユーザー企業は規模を問わず、ウェブセキュリティに対する意識を高めている」として、これから2年の間にウェブセキュリティの導入が進むとした。ウェブセキュリティの市場規模については、「2015年までに約200億円に拡大する」と予測した。(ゼンフ ミシャ)
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