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IDC Japan、国内BAソフトウェアの市場規模、2015年に1598億2300万円と予測
2011/10/12 10:37
BAソフトウェアを構成する機能セグメントの一つ、パフォーマンスマネージメント&アナリティクスアプリケーションは、2009年に前年比成長率がマイナス7.3%と大きく落ち込んだが、2010年には5.0%に復調した。ビジネスインテリジェンス(BI)ツールとデータウェアハウスマネジメントプラットフォームの2010年の成長率は6~7%台だった。2010年の成長率が最も高かったのはコンテンツ分析ツールで、27.6%だった。コンテンツ分析ツールの市場規模はまだ小さいが、ビッグデータアナリティクスに向けて非構造化データの解析ツールの活用が拡大し、2010年~2015年の年間平均成長率は最も高い27.2%と予測している。
2010年の国内BAソフトウェア市場のベンダーシェアは、首位のオラクルが26.2%、2位はSAPで11.9%、3位はIBMで10.7%だった。オラクルは、約45%の売り上げ構成比を占めるデータウェアハウスマネージメントプラットフォームのセグメントで、シェア46.8%を保持。2位のSAPは、パフォーマンスマネージメント&アナリティクスアプリケーションのセグメントとBIツールのセグメントでは首位を堅持している。
IDC Japanの赤城知子ソフトウェア&セキュリティ グループマネージャーは、「IT予算の抑制効果を狙った短期導入による早期のROIをBAに求める傾向が強まり、スイート製品型のBAソフトウェアのほか、サーバー、ストレージ製品にBAソフトウェアを事前最適化させたプリビルド型のBAソフトウェアに対する注目が高まっている」と分析する。(信澤健太)
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