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日本クエスト・ソフトウェア 仮想バックアップの課題を安価に解決 「vRanger 5」を日本市場に投入
2011/08/25 10:33
週刊BCN 2011年08月22日vol.1395掲載
古山早苗 システムコンサルタント |
VMware製品の仮想環境では、複数の問題点が浮上している。従来の標準的なネットワークバックアップ方法では、対象の機器ごとにエージェントを入れる必要があり、ライセンス費が高額で仮想マシン全体のリストアが煩雑になる。また、標準的なネットワークバックアップを採用し、エージェントをサービスコンソールに集約した場合は、仮想マシン内のファイル・リストアができず、差分・増分のバックアップを取れない。ネットワーク経由のデータ転送になるので、ネットワーク自体がボトルネックになる可能性がある。
その点、「vRanger 5」は、「仮想マシンごとのエージャントのインストールが不要で、ネットワーク性能が及ぼす影響は小さい。バックアップサーバーがボトルネックになることもない」(古山早苗・システムコンサルティング部システムコンサルタント)とアピールする。
こうした利点の実現には、VMware社と密に技術連携してできたアクティブ・ブロック・マッピング(ABM)という技術でVMイメージのサイズを約30%削減できることなど、先端技術が寄与している。これによりストレージ利用量も大幅に削減できる。「vRanger 5」のインストール作業もわずか15分ですむ。同時に仮想化環境のデータ保護をカバーする。標準価格は、エントリーのSEエディションが9万8000円、Proエディションが14万8000円と安価だ。(谷畑良胤)
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