ニュース
富士ゼロックス、「単なるグループウェアではない」クラウド・サービスを開始
2011/08/23 10:33
「SkyDeskサービス」は、メールやカレンダー、タスク、文書作成、表計算、スケジュールなどを管理・共有するコラボレーション機能と、営業活動で得た顧客情報の共有や名刺を管理するセールス機能を搭載している。
クラウド・サービスベンダーである米Zoho社との提携で提供するサービスで、iPhoneやiPadなどiOS搭載のスマートフォンからも利用できる。田中室長は、「仕事やコミュニティにまつわるコンテキスト(背景)を共有するサービス。企業や組織内にとどまらず、複数の企業間でも外出先でも相互にコミュニケーションと情報を共有できる」と、似たようなパブリッククラウドで提供しているサービスとは異なる特徴があると語っている。
「SkyDeskサービス」は、1アカウントにつき1GBまで利用できる。専用サイトにアクセスし、ユーザー登録すれば利用できる。iPhoneとiPadにも対応し、アップルのApp Storeから連動アプリケーション「Cards」をダウンロードすれば、モバイル環境でも利用でき、1アカウントあたり50枚までの名刺を取り込むことができる。
富士ゼロックスは中堅・大企業に強みを持つが、中堅・中小企業(SMB)を苦手としている。SMB顧客を獲得し、SMB向けに現在提供しているサービスや製品をアップセルするために、多くの顧客アカウントを得ようとしている。小栗伸重SkyFX事業プランニングマーケティンググループ長は「フリーミアムのような展開で顧客を増やし、将来的にはこのサービス自体を有償にするなど、初期の無償サービス以上のサービスを検討している」と述べた。サービス開始から1年間で100万アカウントの獲得を目指す。(谷畑良胤)
- 1
関連記事
富士ゼロックスの「DocuWorks」、累計販売300万ライセンスを達成
外部リンク
富士ゼロックス=http://www.fujixerox.co.jp/