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[特報・続報]KDDI、ブランドダイアログ、エイジアが資本・業務提携、「Knowledge Suite」をOEM提供し、全国販売網で拡販へ
2011/08/01 10:33
bd社は、KDDIとエイジアを割当先とする総額4億円の第三者割当増資を実施。同社の現行資本金は資本準備金を含めて1億2450万円。増資後の資本金は、5億2450万円(資本準備金は2億5730万円)になる。KDDIの出資額は非公表。エイジアは、新株式250株(議決権割合・2.82%)の5000万円を引き受ける。今回の増資でKDDIは、bd社の第二位株主になる。bd社は、51%以上の自社株を保持して自社の独立性を確保したうえで、将来の株式上場を目指す方針だ。
今回の資本・業務提携では、まずbd社が同社の「Knowledge Suite(KS)」をKDDIにOEM提供し、KDDIのブランド「KDDI Knowledge Suite(KKS)」として、6月下旬に立ち上げた法人向けクラウドの新ブランド「KDDI MULTI CLOUD」の一環でサービスの提供を行う。
KDDIとbd社は、Android端末向けのアプリも共同開発した。KDDIの法人向けauスマートフォン(スマホ)にプリインストールして、同社の全国営業網で直販する。スマホ専用のSFA/CRMアプリは業界初という。
また、KDDIが提供中の中小企業向け会員制プログラム「KDDIまとめてオフィス」の販売を専門に行うKDDIまとめてオフィス社が、オフィス内のOA製品や通信回線などと合わせて、プリインストール版のAndroid端末をソリューション販売する。KDDIの直販とKDDIまとめてオフィス社の販売員を合わせて、数千人規模で全国展開し、早期の市場拡大を目指す。
一方、エイジア関連では、同社主力製品でCRMパッケージ市場のメール送信分野で国内シェアトップの「WEB CAS」を「KS」にインテグレーションし、リードナーチャリング(見込顧客育成)エンジンとなる連携サービスとして今秋にもリリースする予定だ。(この内容の詳細は「週刊BCN」8月8・15日号、Vol.1394で詳報 谷畑良胤)
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