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デジタルアーツ 総合メールセキュリティ製品の新版をリリース 送信ディレイなど多彩な機能を搭載

2011/07/28 10:33

週刊BCN 2011年07月25日vol.1392掲載

 デジタルアーツ(道具登志夫社長)は、総合メールセキュリティ製品の新版「m-FILTER Ver.3」の販売を開始した。企業、官公庁、公共機関の開拓と、引き続き文教市場に力を入れる。2012年3月末までに300社への販売を目標としている。

 「m-FILTER」は、メールフィルタリング、アーカイブ、アンチスパムの三つの機能から必要な機能を利用できるメールセキュリティ製品。現在までに1000社・団体での導入実績をもつ。クラウドサービスでの採用が進み、ソニービジネスソリューションの「bit-drive」やNTTコミュニケーションズの「OCNゲートウェイサービス」でメールセキュリティ機能を提供している。

 「m-FILTER Ver.3」のメールフィルタリング機能は、誤送信を防ぐ機能として、「時間差ディレイ送信」を搭載した。社内には即時送信し、外部送信を5~10分間止めることで、ファイルの添付し忘れや誤送信を社内で相互に確認するという運用が可能になった。

 高橋則行取締役COO(最高執行責任者)は「一般的なメールフィルタリング製品は、オプションの場合も多いが、当社の製品には標準で機能を提供している」と話す。

 アーカイブには「個人検索機能」を搭載。例えばメールを紛失した場合にも、個人が自分のメールを管理して復元することができるようになった。

 経営企画室エンタープライズ・プロダクト・マーケティング課の渡邊大隆主任は、「個人情報流出のリスクもあることから、メールセキュリティのソリューションが注目されている」と語る。高橋取締役COOは「エンドユーザーは、メールセキュリティ製品をあたりまえに入れている。パートナーには、『m-FILTER』を販売することでビジネスを拡大してほしい」とアピールしている。(鍋島蓉子)

高橋取締役COO(左)と渡邊大隆主任
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