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CSAJ、10月に徐州市で日中サミット開催へ、準備会議で双方を紹介
2011/07/26 10:33
10月の第1回「日中企業情報化ソフトウェアサミット」は、10月21、22の両日、徐州市で開催する予定。人口975万人を超える徐州市は、化学、機械、治金、繊維、食品など、伝統的な産業が盛んな都市だ。サミットは、こうした地場企業の情報化に向けた日中双方の連携強化を目的とする。サミット当日は、ITのユーザーとして地場企業も参加を予定し、中国企業のニーズに対して、日本のITベンダーが提供できるソフトウェアのプレゼンテーションを行う。
準備会議では、冒頭、徐州市を代表して李堅副市長が挨拶。日本からの視察団に対して熱烈な歓迎の辞を述べた後、「2010年の徐州市のGDPは2867億元(約3兆5800億円)で、13.9%の成長率は江蘇省のなかで一番だ。日本の経験と先進的な技術の力を借りて、従来からの伝統的な産業とともに新たにソフトウェア産業の発展に努め、双方にとって良好な関係を築きたい」と期待を語った。
続いて、CSIAの胡崑山副理事長は、中国政府が推進する「工業技術と情報技術の連携」の一端をCSIAが担うとしたうえで、「今秋のサミットでは、当協会の会員企業を全国から150人は集めて、日中のソフト業界の発展を一緒に実現したい」と意欲を示した。
日本側のITベンダーを代表して、CSAJ常務理事の五十木正ワークスソリューションズ社長は、6月末に開通した新幹線に乗って徐州市へ来たことを伝えた後、「これまでのベンダー間に加え、中国地場のユーザー企業を交えた議論ができる画期的な交流になる。中国の第十二次5カ年計画の『両化融合』の目的を達成するとともに、その過程で日中両国のソフトウェア業界の経済交流と発展を促進したい」と、流暢な中国語でスピーチした。
この後、今回の準備会議に参加したCSAJ会員企業6社――ワークスソリューションズ、デザインクリエイション、オービックビジネスコンサルタント、サイボウズ、日立ソリューションズ、トレンドマイクロが、自社のソフトウェアを紹介した。
また中国側は、徐州市泉山区の徐州ソフトウェアパーク(総工費6億元、21万2000m2)を紹介。南京に本社を置き、パーク内に拠点を構える江蘇集群信息産業集団のプレゼンテーションを交えながら、中共徐州市泉山区委員会の張引書記は、「ITに携わる人材やベンチャー企業の育成に力を入れ、3年以内に中国におけるソフトウェアの研究開発の中心地にする」と、力をこもった説明を行った。(執筆・伊達和久、構成・谷畑良胤)
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