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日本サムスン、「ハルヱとケイジ」よりさらに簡単、デジタルサイネージ「店舗の力」
2011/07/07 10:33
日本サムスンは、2008年に液晶ポスター制作・表示システム「ハルヱとケイジ」を発売。小規模小売店舗を中心に、7000台以上を出荷する大ヒット製品となった。
従来のデジタルサイネージには、価格体系がわかりづらいこと、カスタマイズを前提にしていること、運用が煩雑でコストが高いのに、相談できる業者がいない、などの課題があったが、「ハルヱとケイジ」はこれらの課題を解消。スタンドアロン型で、ユーザー自身の手で設置からコンテンツの作成、管理までを容易に実現できるようにした。
昨年9月にはクラウド型デジタルサイネージシステム「デジサイン」を提供するサイバーステーションと協業し、ネットワーク型でコンテンツを配信するASPサービス「ハルヱとケイジdeデジサイン」を発売。順調に利用者数を伸ばしている。
DMAチームの宮田隆Team長は「『ハルヱとケイジ』の販売を通じて、さらに簡単にしてほしい、すぐに使いたい、省電力化してほしいなどの要望があがったことから、『店舗の力』の発売に至った」と経緯を説明する。
「店舗の力」は、「導入・設置がやさしい」「操作と運用がやさしい」「環境にやさしい」の「3つのやさしい」によって、世界で一番やさしい電子看板を目指した。
40型液晶で最薄の29.9mm、最軽量の10.5kgと、一人でも持ち運ぶことができる。また、イーゼルスタンドで自立させることで、見た目がより看板らしくなり、収納にも場所を取らない。また、定格消費電力100Wを実現。LEDバックライトの搭載で、従来製品から約48%消費電力を削減した。無鉛、無水銀、非塗装で環境に配慮している。
業界で初めてリモコンだけで簡単に設定ができるようになった。コンテンツは静止画(JPG)、動画、Flash、音声ファイルなど幅広い形式に対応。発売に伴い、大日本印刷から、「コンテンツのファイル形式変換&USBメモリコピーサービス」を提供する。
日本サムスンでは、「ハルヱとケイジ」については高機能化して販売を続けるとしている。(鍋島蓉子)
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