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サイボウズ PaaS「kintone」のコンセプトを説明 Fast systemを打ち出す
2011/06/23 10:33
週刊BCN 2011年06月20日vol.1387掲載
サイボウズ 青野慶久社長 |
同社は、東日本のデータセンター(DC)と西日本のDCを借り、基盤であるIaaSを自社で設計、構築、運用している。SLAは策定中で、目標稼働率は99.9%。今年10月にISMS認定を取得する予定だ。
青野社長は自前主義を採った理由について、「自社で技術を保持しておきたいという思いがある。ただ、今後も自社でIaaSを設計、構築、運用するかどうかはわからない。見極めを行う段階にある」と説明した。
APIやアプリケーションマーケットプレイスなど、「kintone」の周辺にエコシステムをつくるための開発も進めていく方針。
kintoneは、ウェブデータベース「サイボウズ デヂエ」の進化版という位置づけになる。コンサルティングパートナーと連携して、業務の可視化や改善、kintoneの利用方法などを提案していく。
青野社長は、デヂエについて「他システムとの連携性を考慮していなかった。ダウンロード直販が中心で、価格設定やパートナーづくりにも難があった」と反省を口にした。価格は、Force.comの3分の1以下を検討しているという。(信澤健太)
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