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シマンテック、企業向けエンドポイント保護製品「SEP12」中核としたSMB戦略を披露
2011/06/22 10:33
最新版の「SEP12」は防御力と軽快性を追求し、さらに仮想化環境に対する最適な保護を実現した製品。
シマンテックは、2010年度(2011年3月期)の通期売上高で前年比4%増を達成。日本法人は、為替調整後の業績で上期前年同期比3%、下期前年同期比22%という高い成長をみせた。とくに下期が順調で、新規ライセンスは37%増。大企業向けの販売も好調だった。河村社長は「今年度はSMB市場でのシェアを大幅に拡大する」と述べた。
同社は、「SEP12」とバックアップ/リカバリソフトウェア「Symantec System Recovery」、SaaS型セキュリティサービス「Symantec.Cloud」の3製品を中核に、BCP(事業継続計画)ソリューションとして中堅・中小向けに展開。ディストリビュータやリセラーが、クラウドとオンプレミスという二つの選択肢をエンドユーザーに提供できるようにする。
発表会では、パートナーを代表して、大塚商会の片倉一幸専務、リコージャパンの窪田大介専務が挨拶した。
大塚商会は、2002年からシマンテックのプラチナパートナーとして製品を販売。オンプレミスとオンサイトサポートを中心に提供している、いま、SMB市場では、クラウド、オンプレミス、オンサイトサポートのハイブリッドの需要が高まっており、同社のSMBクラウドユーザーは103万にまで拡大しているという。片倉専務は、「『SEP12』を中核としたクラウド、オンプレミスのハイブリッドな拡販戦略は、当社の戦略とマッチする」と、歓迎の意を表した。
一方、リコージャパンは、1994年のシマンテック日本法人設立当初から、15年以上のパートナー関係がある。窪田専務は「今年4月以降、シマンテックのセキュリティ製品が30%以上の成長をみせている。BCP、節電と並んで、事業継続への関心が高まっている」と市場を語った。
リコージャパンは、昨年7月に全国の地域販売会社を統合して発足。販売拠点315拠点、販売人員約10000人、サービス拠点383拠点、サポート人員約4000人を保有する。窪田専務は「シマンテックに期待するのは、レベルの高いソリューションのクラウドでの提供。当社が日本中の顧客に入り込み、隅から隅まで届ける『草の根クラウド』を展開することでエンドポイント製品を拡販したい」とコメントした。(鍋島蓉子)
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外部リンク
シマンテック=http://www.symantec.com/ja/jp/index.jsp