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KDDI、2012年をめどにM2Mプラットフォームの本格展開へ
2011/06/13 10:33
同社は、今夏の東京電力管内の電力供給不足を受け、6月16日、携帯電話やパソコンを使って家庭内での使用電力を可視化し、節電に役立つ情報を配信するサービス「KDDI 節電ひろば」の無料提供を開始する。
森田ビジネス統括部長は、「今回のサービスを、CSR(企業の社会的責任)の一環として位置づけており、回収モデルは立てていない」という。しかし、「サービスは一時的なものではなく、継続的に続けられるよう、プラットフォーム化を強く意識していく」としている。今回のサービスをM2Mの実証実験と捉え、来年以降、M2Mプラットフォームの本格展開を狙っているわけだ。
センサを利用して家電製品などから情報を収集・解析し、エネルギー使用の効率化を図るKDDIのM2Mプラットフォームは、コンシューマ向けに提供するだけでなく、中小企業や病院など医療施設への応用も検討していく。さらに、国内展開にとどまらず、「アジアなど海外での展開を考えている」(森田ビジネス統括部長)として、M2Mを幅広く事業化していく考えだ。
田中社長は、今後の事業拡大を目指して、サービスの提供をはじめとする海外でのコンシューマ事業の立ち上げを目標に掲げている。アジアの新興国でポテンシャルが大きいM2Mのプラットフォーム/サービスを重要な商材として、海外戦略の具現化に取り組んでいく。(ゼンフ ミシャ)
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