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ナルボ、斉藤友男社長「ワークフローのマーケットはまだまだ残っている」
2011/06/07 10:33
――「ワークフローEX」の特徴を教えてください。
斉藤 申請フォームがExcelという発想なんです。ExcelやWordで作成した書類をそのままワークフローに展開できます。ほとんどのワークフロー製品はウェブフォームの作り込みが必要で、工数とコストがかかってきます。これは大きな違いです。
ユーザーの業種や企業規模に偏りはありません。大規模ユーザーとしては、富士ソフトが約8000アカウントを利用しています。使い方もまちまちで、本来の申請・承認・決裁に使うケースのほか、ピー・シー・エーのERP「PCA Dream21」などとのデータ連携のためだけに使うケースもあります。
――今後の商機はどこにありますか。
斉藤 ワークフローのマーケットは、まだまだ残っていると考えています。例えば、製造業の設計業務で図面を展開するときなどにワークフローが有効です。現在は、ほとんど使われていないでしょう。申請フォームをいちいちデザインする必要があり、コスト面で敷居が高かったからだと思います。「ワークフローEX」なら、Excelで容易にワークフローに展開できますし、そのような心配は不要です。
――導入にあたって、どのような提案が有効だとお考えですか。
斉藤 一般的なワークフロー製品を導入している企業は、まだ少ないと考えています。「コストを削減できる」では導入は進みません。コストに問題意識が集中するとうまくいかないのです。内部統制やプライバシーマークといったキーワードで導入に結びついているのは全体の2割くらいの企業に留まっており、思ったより少ない印象です。ワークフローを提案する際は、“見える化”や情報の検索性の改善、ペーパーレス化などによって、業務を効率化できることを訴えることが最も有効的です。
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