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「SuiteWorld 2011」レポート 米ネットスイートのザック・ネルソンCEO、事業の顕著な伸びを強調
2011/05/12 10:26
ネルソンCEOは、冒頭「これほど大規模なイベントは初めての試みだ」としながら、2001年からの10年間を振り返り、「ネットスイートで大きく変わっていないことがある。それはビジョンだ。さまざまな人たちに、容易に、しかも安価にソフトウェアを使ってもらいたいと考えている」と挨拶した。
調査会社のガートナーによると、北米やヨーロッパ、アジアパシフィックの主要地域におけるトップ10の会計管理ソリューションのなかで、ネットスイートはどのERPベンダーよりも急速にシェアを伸ばしているという。「2010年の北米での会計管理ソリューション市場で、80%という最も大きな伸びをみせた企業としてランキングされた」。
一方で、マイクロソフトは4%、SAPは1.5%のシェアを失っていることを説明。「ネットスイートの破壊的なテクノロジーで、より早く、より安価に提供できる。これは古いモデルとは違う。他社の例を引き合いに出すと、マイクロソフトのソフトウェアを運用するために、企業は売上高の5%ほどを投資しているが、これは馬鹿らしいことだ」とした。
現在、ネットスイートのユーザー企業は1万社に及ぶという。ネルソンCEOは、「ESETには、従業員が9人ほどのときから利用してもらっている。ガートナーによれば、セキュリティ市場のリーダーであるESETは、コンシューマ向けのアンチウイルスベンダーとしては、一番大きな成長をみせている。ネットスイートを利用することで、大規模な事業の展開に結びついた」と成功事例を紹介した。
このほか、クラウドアプリケーションの開発プラットフォーム「SuiteCloud」を利用する開発者が4000人、ISVが提供するクラウドアプリ「SuiteApps」が1000を数えることを明かした。(信澤健太)
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