ニュース
NSW、2010年度決算、製造業のもち直しで増収増益を達成
2011/05/12 10:26
セグメント別では、ソリューション事業、システム運用事業、データセンター事業を含む「ITソリューション」の売上高が、前年比2.8%減の161億5500万円、営業利益は238.2%増の1億7900万円だった。金融・保険、情報通信業向けで減収となったものの、主要取引先である製造業の需要が回復の兆しをみせ、インフラ構築も堅調に推移した。
組み込みソフトウェア開発、デバイス開発を含むプロダクトソリューション事業の売上高は、前年比6.3%増の87億5100万円、営業利益は前年比578.2%増6億4500万円。デバイス開発を中心に需要が落ち込むことを見込んでいたが、組み込みソフトウェア開発が牽引し、セグメントとしての落ち込みをカバーした。
2011年度(2012年3月期)の連結業績予想は、売上高が前年比0.4%増の250億円、営業利益は前年比0.7%減の8億2000万円、経常利益は前年比2.3%減の8億円、当期純利益は前年比20.4%減の4億5000万円。
東日本大震災で、第2四半期以降に製造業を中心に影響が出る可能性があることから、前年実績横ばいの業績予想となった。青木社長は「クラウドサービスの利用拡大やスマートフォンの普及が進むなか、顧客のIT投資抑制、開発の海外シフトの動きもあるので、目を離せない状況だ」と話している。
2011年度の注力方針として「ITソリューション」ではコンサルティングから運用までのトータルソリューションを推進し、クラウド中心にサービス分野の拡大を図る方針。営業組織の再編を行い、データセンター営業を新たに設置した。クラウドは、他社とのアライアンスによってサービスを拡充する。「プロダクトソリューション」では、LSI設計からアプリケーションまでをワンストップで提供するエンべデッドトータルソリューションの提供を加速させる。
中期経営計画の目標達成に向けて、収益体質の強化に引き続き取り組む。 青木社長は「地震に端を発して、津波、原発問題、風評も加わり、復興には長い年月がかかる。それでも、常に起こる変化に対して、スピーディかつ柔軟に対応していきたい」とコメントした。(鍋島蓉子)
- 1
関連記事
【震災関連情報】NSW、ノベルとリモートバックアップサービスを無償提供
【震災関連情報】NSW、東北地方太平洋沖地震の被災企業に向けてクラウドサービスを無償開放
【震災関連情報】NSW、被災地支援で「ORBIS-ファイブ 倉庫管理 for SaaS」を無償提供
NSW、クラウド型の法人向けスマートフォン管理サービス「PALLADION」
NSW、ユビキタスとQuickBootエンジニアリングサービスで協業