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日本HP、法人向けサーバー/PC新製品を一斉発表、電力規制に備えて「省電力」を前面に
2011/04/22 10:26
発表した新製品は、x86サーバーが2機種、ノートPCが6機種、デスクトップPCが2機種(4モデル)、ワークステーションが1機種(2モデル)。今夏、企業・団体が使用する電力量が規制される可能性が高いことから、すべての製品で省電力設計・機能を前面に押し出した。
サーバーは、タワー型の「HP ProLiant ML 110 G7」と、ラックマウント型の「HP ProLiant DL120 G7」。コストパフォーマンスに加えて、「省電力とリモート管理機能、可用性・管理性をもたせた」(橘一徳インダストリーサーバー製品本部本部長)。
省電力では、「DL120 G7」は3年前のモデル「DL120 G5」に比べて1ワットあたりの性能が約2倍に向上したほか、アイドル時の消費電力を21%削減した。また、震災の影響で、在宅勤務体制が求められる可能性があることなどから、リモート管理ツールの最新版「iLO 3」を標準搭載した。価格は、「ML110 G7」が8万7150円からで、「DL120 G7」が9万9750円から。両製品とも4月21日に発売した。
PCの省電力では、新製品の「8200Elite SF」は、4年前の機種から通常消費電力を76%削減。ノートPC「6560b」は、4年前の機種から46%削減した。一方、ワークステーション「Z210」は、3年半前の機種から64%削減したという。島田昌彦PSG製品統括本部本部長は、「中堅・中小企業で、法人向けのPCを導入しているのは、3分の1程度しかいない。低消費電力や管理の容易さなど、法人向けPCの魅力を伝えたい」と話した。
岡隆史副社長は、「今、日本のユーザーがIT機器を選定する時は、省電力が非常に重要になった。電力需要が大きくなる夏には、企業は電力を20ー25%削減しなければならないだろう。日本HPはグリーンな会社を目指し、2011年3月11日、5年前の製品に比べて電力消費を半減させることに成功したと発表した。日本で最も求められている節電対応に貢献できると自負している」と話し、新製品の省エネ設計をアピールした。(木村剛士)
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