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日本ストラタステクノロジー 保守切れの統合案件でftの出番 簡単導入でSMBへ拡販
2011/04/21 10:26
週刊BCN 2011年04月18日vol.1379掲載
池田智明 プロダクトマーケティング次長 |
通常の仮想化環境でのサーバー統合は、片側サーバーに障害が発生した時に仮想サーバーが再起動するまでサービスが停止する。だが、同社の「ftServer2600」は、片側コンポーネントに障害が出ても仮想サーバーが停止することはない。販売促進を担当する池田智明・マーケティング部プロダクトマーケティング次長は「一般的なIAサーバーで統合した場合、サーバー停止時の被害は大きい。また、外部ディスクやvCenterなどの部品が多くなり、コストを押し上げる」と説明し、SMBに適した統合・仮想化ソリューションが少ないことを指摘する。
同社では、顧客のなかで06~07年にかけて導入されたWindowsの旧サーバーOSのIAサーバーが保守切れになるケースが増えると予測。保守切れに備えて統合・リプレースを推進したくても、価格面で二の足を踏んでいる顧客を、パートナーとともに開拓する。「こうしたユーザーは、現行OSやアプリケーションをそのまま稼働させたり、運用や操作方法をできるだけ変えたくないというニーズが高い。当社製品は、エンジニアのノウハウがなくても導入することが可能で、しかも無停止環境を安価で構築することができる」と、クラスタや他の仮想化ソフト、仮想HA(仮想高可用性)などの統合方法に比べて優位性があることを強調する。
最近では、東京・渋谷区にある甲状腺疾患専門の伊藤病院で、「ftServer」が採用された。このシステムを手がけたのはパナソニック・ソリューションテクノロジーで、電子カルテシステムの運用開始にあたって、「ftServer」を導入した。最近でも、サーバー統合や新システム稼働に関連して、引き続き「本当に止まってはいけないシステム」では、「ftServer」のエントリー版を含めて導入が検討されている。(谷畑良胤)
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