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米マカフィー 組み込み、モバイルビジネス推進 ウィンドリバーとの協業製品も発表
2011/04/07 10:26
週刊BCN 2011年04月04日vol.1377掲載
マカフィーは、PCやサーバーのセキュリティ製品を提供しているが、最近は産業機器への組み込みや、モバイル関連のセキュリティにも力を入れている。これまでIPアドレスをもたなかったさまざまな機器がネットワークに接続する動きが急速に広がり、モバイルデバイスもPCの数を上回ると予測されている。
このような状況にあって、トーマス・モーア・バイスプレジデントは、「これまでにプロセッサや工業ロボット、医療機器、ATM、POSシステム、ゲーム機器や軍事・宇宙関連の機器に至るまで幅広くマカフィーのセキュリティ技術を提供している」と、実績を語った。
同社は、組み込み技術として、ホワイトリスティング技術をデバイスに対して提供している。その機器が本来果たす役割以外のことを制御するため、実行するアプリケーションを制限する。これにより、例えばマルチファンクションのプリンタならば、万一ウイルス感染した場合にも、ウイルスによってスキャンしたページを転送したり、印刷したりすることを防ぐことができるという。
マカフィーは、今年2月に同じインテル傘下の組み込みソフトウェアベンダーのウィンドリバーとの協業を発表した。組み込み機器やモバイルデバイスなどのノンPC向けのセキュリティソリューションを開発、販売していくという。主に、組み込み機器やモバイルのコンプライアンス、セキュリティの管理を行うものだ。「ウインドリバーのテクノロジーと、当社のセキュリティ、プロテクションの技術を組み合わせることで、非Windowsに対して、製品群を拡大できる」(モーア・バイスプレジデント)とメリットを語っている。(鍋島蓉子)
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