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米IBMのDC総本山 1年間電力ダウンでも稼働可能 拡張性・柔軟性と環境配慮の施設
2011/04/07 22:24
週刊BCN 2011年04月04日vol.1377掲載
RTPデータセンター ブレット・レーマン氏 |
同DCの現稼働部分の延べ床面積は、約6000m2(東京ドームの約7分の1)。この広大な施設を一周するのに徒歩で30分は要した。現段階で4000m2の敷地が未使用になっており、さらなる拡張が計画されている。
米IBMは07年、他社に先駆けて「Project Big Green」と呼ぶ環境配慮型のDCのコンセプトを発表。RTPデータセンターはこの施策に基づき、高効率電源や冷却技術、フロア管理、ITインフラの集約と仮想化を通して、IT環境の複雑さを低減。的確なエネルギー管理方法を提供できる施設に設計された。
また、DCにおける設備のコンポーネントを標準化してモジュラー型にすることで、大企業から中小企業まで幅広いニーズに柔軟に対応できる。同センターを管轄するブレット・レーマン・マネージャーは「自然の温度や水を効率的に利用したり、電力消費をモニターする技術やファシリティー全体の管理ツールを使って、電力消費を最小限に抑えることができる。さらに、モジュラー型であるため、利用用途に応じて顧客のシステムを迅速に構築できる」と強調する。
データ容量の増大に伴って、DCに収容されるサーバーやストレージ台数は増加の一途をたどる。それと同時に機器を置く面積や容量が増え、電力が不足する事態にも直面する。レーマン氏は「他のパブリッククラウドを提供するベンダーのDCは、当社の3倍の施設を必要とする。当社のDCを使う顧客は、悔いのない決定ができる」と説明し、IBMでは省スペースで少ない投資で環境に配慮したDCを実現できることをアピールする。なお、日本IBMがDCを展開する際にはRTPデータセンターで培った技術・ノウハウが利用される。(谷畑良胤)
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