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日本HPのバックアップ/リカバリ新製品、仮想環境の対応を強化、低価格を実現
2011/04/07 10:26
最新バージョンは、一つのツールでWindows/Linux混在環境での統合管理を実現。ライセンス体系では、新たに管理サーバー別の使用権を設定した。物理マシン/仮想マシンの台数、CPU数に関係ない無制限のクライアントライセンスを無償提供することで、運用・管理コストを削減する。
日本HPは、バックアップ/リカバリ製品の販路を大幅に拡大。HPのハードウェアを販売しているディストリビュータやSIパートナーが、「HP Data Protector」と組み合わせてワンストップで顧客に提供できる体制を構築した。
また、HPが提供するハードウェア保守サービス「CarePack」で、「HP Data Protector」のメニューを追加。製品の導入実績を多くもつ横河レンタ・リースと一次保守を提供できるSVI契約を締結し、サポート窓口を拡大した。
ソフトウェア・ソリューションズ統括本部インフォメーションマネージメントソリューション事業部の春木菊則事業部長は、「顧客のコストダウン要求が厳しくなっている。バックアップは、コストダウンされていないソフトウェアの一つ。新しいライセンス体系で風穴を開けたい」とコメントした。
「HP Data Protector」は、仮想環境への対応を大幅に強化した。新機能の「ワンクリックプロテクション」は、仮想マシンの情報を一覧表示し、1回でVMwareのバックアップ設定が完了する。これによって、仮想マシンのバックアップ漏れを防止する。
仮想マシンの統合バックアップを実現する「VMware vStorage API for Data Protection」に対応。変更ブロックのトラッキングや、仮想マシンのバックアップとリカバリを並行実行することで、効率的なバックアップ/リカバリを実現する。機能の一つである「GRE(Granular Recovery Extension)」は、VMware上のアプリケーションの個別ファイルごとの復元ができるようになった。
運用管理も容易になった。管理画面では、バックアップ対象の物理/仮想マシン、ストレージ、アプリケーションまでを一元管理。画面を通じて、ワンクリックでバックアップ/リカバリを実行する。災害対応も強化し、異種ハードウェアへの復元やLinuxに完全対応した拡張自動障害復旧機能を提供するなど、多様な機能を実装した。
ライセンス体系は「スターターパック使用権」をベースとして提供し、必要に応じて、「オンラインバックアップ」などのオプションを追加する仕組み。スターターパックの価格は、Windows版/Linux版が18万7950円、HP-UX/SAN版が70万3500円。(鍋島蓉子)
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