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日本HP、「Hadoop」と親和性高いスケールアウト型サーバーの新モデル

2011/04/05 10:26

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小出伸一社長)は、スケールアウト型サーバー「HP ProLiant SL6500」シリーズの新モデルとして、オープンソースソフトウェア(OSS)のHadoopと親和性の高い3機種を発売した。

 Hadoopは、大規模分散環境のデータ処理を実現するOSS。サービスプロバイダで、リアルタイム検索やレコメンデーションといった迅速なデータ処理が必要とされるサービスで利用されている。また、企業で長期間蓄積した過去のデータを新しい観点・角度から分析するためにも用いられているという。

 日本HPでは汎用技術を採用し、Hadoopの利用に最適化したサーバー「HP ProLiant SL6500」の新モデルを提供。OSS向けのワンストップサービス「HP Open Services」でHadoop対応サービスを拡充する。これによって、「誰でも安心して利用できるソリューションスタックを提供する」(エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 サーバーマーケティング統括本部 インダストリースタンダードサーバー製品本部の橘一徳本部長)としている。

 提供するのは「HP ProLiant SL6500シリーズ」の新サーバートレイで、1Uハーフワイドサイズの「HP ProLiant SL335s G7サーバー」、1Uフルワイドサイズの「HP ProLiant SL160s G6サーバー」「HP ProLiant SL165s G7サーバー」の3機種。

HP ProLiant SL335s G7サーバー

 「SL335s G7サーバー」のプロセッサにはAMDのOpteron 4100シリーズを採用し、省電力と低価格を実現した。4Uシャーシに最大8ノード搭載できる。また、リモート管理チップ「iLO3」で、遠隔管理機能を支援する。

 「SL160s G6 サーバー/SL165s G7サーバー」は、4Uシャーシに4ノード搭載可能。プロセッサは「SL160s G6サーバー」にインテルXeon5600シリーズを、「SL165s G7サーバー」にはAMDのOpteron 6100シリーズを採用した。Hadoopだけでなく、HPCクラスタや仮想化プラットフォームなどにも利用できるスペックをもっている。

 日本HPは、新製品の発売に伴ってHadoop導入コンサルティングサービスを開始する。検討・設計段階から開発・運用段階まで、全工程を支援することで、、顧客が安心してHadoopを活用したシステムを導入できるようになる。技術移管も行うので、自社での運用や追加開発も可能になる。Hadoopの活用に必要な各種OSSもワンストップで提供する。また、パートナー、SIerのソリューションとHadoopの連携も進める。(鍋島蓉子)
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