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慶應義塾大学大学院、ソフト開発の効率手法を探る調査・研究機関設立

2011/03/01 10:26

 慶應義塾大学大学院のシステムデザイン・マネジメント研究科(SDM)は、「VSEセンター」を設立した。

 「VSEセンター」は、中小のソフト開発会社など、小規模組織(VSE=Very Small Entities)が効率的にソフト・情報システムを開発するための手法を調査・研究することを目的に設立されたコミュニティ。設立には、ソフト開発のSRA(鹿島亨社長)が協力している。

 ユーザー企業の低価格圧力やオフショア開発が台頭するなかで、中小のソフト開発企業には、従来以上に高品質で効率的なソフト開発手法を確立することが求められている。1月にはソフトウェア開発プロセスの国際標準「ISO/IEC29110」が制定されるなど、業界の動きも活発だ。

 世界では、「ISO/IEC29110」を活用したプロセス改善活動を推進する「VSEセンター」が設立されており、日本でもその必要性が高まってきたことから、慶応義塾大学大学院が設立を主導した。

 具体的な活動は、「ISO/IEC29110」の適用促進や、プロセス改善に関する研究および実践的な技術の開発と普及。設立に伴い、3月24日に第1回のフォーラムを慶應義塾大学の日吉キャンパス協生館で開く。定員は80人で参加は無料。(木村剛士)
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外部リンク

慶應義塾大学=http://www.keio.ac.jp/index-jp.html

「VSEセンター」=http://www.vse.jp/

第1回フォーラム概要=http://www.vse.jp/seminar

SRA=http://www.sra.co.jp/