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J:COM、森泉知行社長が3月23日で退任、次期社長は住友商事の森修一氏
2011/02/25 10:22
森泉知行社長は、2003年3月に社長に就任し、ジャスダック上場を果たしたほか、03年度に黒字化を果たし、8期連続増収増益を達成するなどの実績を残した。また、KDDが住友商事に次ぐ株主になったことで、アライアンスによる事業戦略を推進するなど、J:COMの持続的成長の布石を打った。2月24日に開催した記者会見で、森泉社長は、「放送と通信の競争が激化するなど、変化の激しい業界のなかで成長してきた企業で、8年間トップを務めたのは少々長すぎたと思う。ここ数年で株主の交代が続いたこともあり、タイミングを失っていたが、次期社長にバトンを渡す時期がきた」と説明した。
新社長に就任する森修一氏は、1949年生まれで大阪府出身。72年に京都大学法学部を卒業後、同年4月に住友商事に入社。機電(機械・電気の販売)部門を中心に30年間歩み、本部長を務めた。09年6月からは、専務執行役員関西ブロック長を務めている。機電部門の本部長時代を含め、鉄鋼・化学・繊維・食品・エネルギーなどの製造業と、電力・ガス・通信、IT関連業、建設業、日本の全産業を何らかの形で経験を積んできた。
森氏は、今回の人事について「青天の霹靂。関西ブロック長をもう少し務めたいという思いもあったが、森泉社長が育ててきた会社をしっかりと引き継ぎ、さらに伸ばしていくことを決意した」と語った。森氏はこれまで「部下と前線に出て、スクラムを組んで行動を共にし、信頼することでモチベーションを高めることを心がけてきた」という。今後は、「J:COMで社員の英知を引き出し、新しい方向性を見出して、ポテンシャルを高めていきたい。一丸となってJ:COMを成長させていく。詳細は正式就任以降に表明する」と述べた。
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