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<特報>米IBM、中堅市場向けにDaaSとISVの新パートナー戦略を開始
2011/02/18 10:22
IBMが定義するミッドマーケット(中堅市場)は、従業員1000人以下で、ITインフラを管理する専門の担当者が不足している企業。モンショー ゼネラルマネージャーは、「今、最も成長著しいこの市場に対して、今年度(2011年12月期)は製品・サービスのポートフォリオを絞り込み、パートナーと共同で深く入り込む」として、複数のパートナー戦略を説明した。
取り組みの一つが、DaaSに関するチャネル展開だ。DaaSの販売パートナーを開拓する「チャネル・ディベロッパー」という専任担当者を配置し、すでに世界で約400社のITベンダーをリクルーティングした。このうち、約4割が新規のパートナーという。IBMの企業向けクラウドサービス「IBM Smart Business」のなかの「IBM Solution for Smart Business」の一つとして、DaaSの展開を本格化する。
モンショー ゼネラルマネージャーは、「中堅企業は初期投資に不安を抱えている。DaaSは、こうした投資に関する課題を解決するほか、中堅企業のITシステムの革新と付加価値化に貢献できる」としながら、販売パートナーにソリューション販売のスキルセットなどを用意する。
また、ISV関連のパートナーシップに関しては、IBMのサーバー製品にISVのアプリケーションを搭載した「アプライアンス化したソリューションを提供する」という。ハードウェアとソフトウェアだけでなく、ホスティング・クラウド・サービスなども加え、ビジネスに最適な高機能・高性能を備えながら安価に導入できるようにする。モンショー ゼネラルマネージャーは「注力するISVごとに専属スタッフを配置し、ISV事業開発や事業展開に必要なトレーニングなどを行う」としている。この新たなパートナー戦略は、今後、日本市場でも展開する予定だ。(谷畑良胤)
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