ニュース
PCクライアント管理ソフトのUSB対応が進展
2011/02/17 10:22
週刊BCN 2011年02月14日vol.1370掲載
情報漏えいの元凶を閉ざせ
「個人情報保護法」が施行された2005年頃から、企業・団体の機密データをUSBメモリで外部へ持ち出す場合のセキュリティ対策が注目を集めた。2年ほど前、顧客がウイルスに感染したUSBメモリを使って家電量販店にあるプリント機器で写真を印刷したために、感染が広がる事例が相次いだことから、一般に認識されるようになった。このように連続して起きる事件・事故に対処するため、USBメモリを管理するIT資産管理ソフトが登場している。例えば、SkyはUSBメモリの管理機能を強化したPCクライアント運用管理ソフトの新版「SKYSEA Client View」を提供している。
このソフトは、ユーザーやパソコンごとにUSBメモリの使用制限を行うほか、ログイン認証、USBメモリの最終使用日の抽出などの機能を搭載。ネットワークセグメント内に「不許可端末遮断ユニット」を設置することで、許可されていないパソコンがネットワークに接続された際にそれを検知し、自動的にネットワークから遮断することができる。
Skyが提供する運用管理ソフトに限らず、他社のIT資産管理ソフトでも、USBメモリ対策が機能強化されるようになってきた。Sky製品の場合は、管理用パソコンの「Active Directory認証連携」やExchange Server接続の送信メールログ取得などを、ユーザーの要望に基づいて機能化している。
PCクライアント管理ソフトに限らず、USBメモリ自体に暗号化やセキュリティ機能を搭載したUSBメモリも登場している。このデバイスの先駆者でもあるイーディーコントライブは、トレンドマイクロのウイルス対策を付加したハイエンドモデルやコピーガード機能で複製や無断使用を防止するシリーズなどを提供している。
バッファローやアイ・オー・データ機器からも同ジャンルの製品が出ているが、最近では、こうしたセキュアUSBメモリとPCクライアント資産管理ソフトを連携させたソリューションも出始めている。(谷畑良胤)
- 1
関連記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>PC資産管理ソフト まだ安定成長が続く有望市場 ユーザーが利用する機能は限定的!?