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BCN、中小企業に適したIT・ネット活用提案のセミナーを開催
2011/02/16 10:22
セミナーの冒頭、「『パソコンが動けばITは十分』では生き残れない」と題した基調講演で、調査会社ノークリサーチの岩上由高シニアアナリストは、中小企業の売上げ減少の対策として、IT導入の必要性を訴求した。
岩上シニアアナリストは、「中小企業のIT投資が減っている原因は、経済環境に起因する業績の悪化だけではなく、中小企業がそもそもIT導入の必要性を感じていないことが大きなファクターだ」として、SIerに向け、ユーザー企業にITのメリットを明確にする提案をしなければならないことを訴えた。
カシオ情報機器 SME事業部の武内靖志事業部長は、コンテンツ制作を含め、ユーザー企業のホームページを作る同社のネットビジネスエントリーシステムを、中小企業の売上げ向上につながるソリューションとしてアピールした。システムは、買物カゴ機能やサイト会員へのメールマガジン配信機能などを備えるウェブサービスと、ネット販売支援機能をもつCR販売管理システムから構成される。
今回のセミナーでは、『週刊BCN』が初めての試みとして「公開取材」を敢行。木村剛士副編集長が、昨年3月にネットビジネスエントリーシステムを導入したエヌ・西澤の西澤具邦代表取締役に、システムのメリットを聞いた。エヌ・西澤は割烹着などを作る中小企業で、製品は卸業者を介して販売している。
西澤代表取締役は、「ホームページを開設したことによって、エンドユーザーからの問い合わせ電話が増えただけでなく、ホームページを見て『そちらの製品を販売したい』という業者の声もかかってきた」と、IT導入の成果を語った。(ゼンフ ミシャ)
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