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アズジェント、バックアップソフト市場で10%以上、新製品営業強化で
2010/12/20 10:21
米ストレージクラフト社製のイメージバックアップ方式の製品。最新バージョンは、大容量システムでの障害復旧機能、仮想環境との連携機能を大幅に強化した。
アズジェントでは、OA機器販社などをパートナーとして、SMB市場を開拓する。新バージョンから、SMB向けにサービスを展開するプロバイダ向けにソフトウェアを提供。一方で、エンタープライズ市場の開拓にも力を入れる。サーバーメーカーと協業し、SANや仮想システムへの取り組みを強化する。また、事業継続や災害復旧なども切り口として拡販を目指す。
10月には、リコーグループが提供するITサービス「ITKeeper」に採用され、ファイル共有環境の構築・保守パッケージ「LANフォルダ2」のバックアップツールとして提供している。また、日立製作所のサーバー仮想化機能「Virtage(バタージュ)」で、仮想化環境移行の標準ツールとしても活用されている。
アズジェント ビジネス開発部の森本昌夫取締役は「今、日本のバックアップソフトウェアの市場は、アクロニス、シマンテック2社の製品で90%を占める。当社は2012年をめどに10%以上のシェアを獲得し、市場での存在感を高めたい」と話した。
「ShadowProtect4」は、システム移行時のリカバリタイムを短縮する「HeadStart Restore (HSR)」を搭載。既存システムを停止させることなく、バックアップイメージの取得と移行先システムへのリカバリを実施できる。その後、システムを停止し、差分バックアップイメージの取得と移行先システムへの追加リカバリを実施することで、システム全体の移行を完了。差分バックアップイメージ取得と追加リカバリに要するビジネス停止時間を大幅に抑制できる。
標準のバックアップ管理ツール「ImageManager」を機能強化し、仮想ディスク形式への自動変換機能を備えたオプション製品「ImageManager Enterprise」を提供。取得済みバックアップイメージを仮想ディスク形式(.VHD、.VMDK)に自動変換する。増分バックアップイメージも自動で変換済みのファイルへ追加、1つの仮想ディスクファイルとして保存する。
仮想システム上で、ファイルをハードウェアに依存しない復旧機能(HIR機能)を使って再起動するだけで、数百GBからTBクラスのシステムでも数分間で仮想マシンとして運用を開始できる。
バックアップイメージの自動レプリケート 「Remote Replication」を搭載。バックアップイメージをローカル、ネットワーク上のドライブ、クラウドストレージに自動複製を行う。
さらにバックアップイメージをワンステップで仮想マシンとして起動させる「VirtualBoot」も新機能として追加。「Oracle VM VirtualBox」上で、取得済みのバックアップイメージを仮想ディスクに変換することなくワンステップで仮想マシンとして起動できる。
「ShadowProtect4」では、Windowsサーバー向けの「ShadowProtect4 Server」、マイクロソフトの小規模企業向けサーバー「Small Business Server」向けの「ShadowProtect4 SBS/SBS premium」、デスクトップ向けバックアップソフトウェア「ShadowProtect4 Desktop」を3ラインアップを提供。ユーザー数に関係なく、利用期間で価格を定めた「ShadowProtect IT Edition」も提供するほか、機能強化したバックアップ管理ツール「ImageManager Enterprise」をオプションとして追加した。
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