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2010年のNo.1ベンチャーにイノテック、マイクロソフトが先進ソフト開発企業を表彰
2010/12/02 10:21
「Microsoft Innovation Award 2010」は、2007年から毎年開催し、今年で4回目。選定方法は、同社のITベンチャー支援制度である「マイクロソフト インキュベーションプログラム」と「マイクロソフト ITベンチャー支援プログラム」で採択されていた企業、またはマイクロソフトの従業員と協賛団体から推薦を受けたIT企業から公募。マイクロソフトの加治佐俊一最高技術責任者を委員長とする選考委員会が、優秀賞企業を選定する。
最優秀企業は、優秀企業のなかから、同社の技術系イベントの参加エンジニア約3000人と、マイクロソフトの従業員約3000人による投票で選出した。独創的なアイデアで先進的なソリューションを開発したITベンチャーであることが、主な選定基準になっている。
今年はノミネート企業(優秀賞受賞企業)として、(1)タイピング練習ソフト開発のイータイピング(2)変形性膝関節性診断ソフト開発のイノテック(3)コンテンツマネジメントシステム(CMS)開発のスカイアークシステム(4)販売管理システム開発のステップワイズ(5)企業情報の探索・分析システム開発のゼブラルの5社が選出された。そのなかから、最優秀企業はイノテックに決まった。
イノテックは、広島市に本社を置くソフト開発企業で、画像処理ソフトの開発を得意にしている。今年7月に発売した変形性膝関節性を自動で診断するソフト「KOACAD」が高い評価を得た。
「KOACAD」は、レントゲン画像をコンピュータに読み込み、測定ボタンを押すだけで、変形性膝関節性か否かを測定できるソフト。東京大学と共同開発した特許出願中のソフトで、高い精度が特徴だ。イノテックの伊藤賢治社長は、「受賞できたのは、みんなの力を結集したおかげ。これからマイクロソフトとともに成長していきたい」と喜びを語った。(木村剛士)
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