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MOTEX、「LanScope Cat」でクラウド開始、「Windows Azure」を活用
2010/12/01 10:21
マイクロソフトと協業し、クラウドプラットフォーム「Microsoft Windows Azure Platform」を活用してサービス提供基盤を構築した。販売はリコージャパンと協業し、同社のサービスメニューに「Cloud Cat」が組み込まれることが決定している。
「Cloud Cat」は、MOTEXが初めて提供するクラウドサービスで、大きく分けて「資産管理」「セキュリティ」「業務改善」の機能をもつ。
「資産管理」では、PCのハードとインストールしているソフト、OSなどの各種情報を収集管理。「セキュリティ」では、セキュリティパッチの適用状況やウイルス対策ソフトの有無などが把握でき、情報漏えいやウイルス感染の可能性があるパソコンをひと目で分かるようにするなど、セキュリティ対策に必要な複数の機能を盛り込んだ。「業務改善」では、従業員の勤怠管理や利用を禁止するアプリケーションの有無などを把握する機能などを搭載した。
価格については、現在マイクロソフトとリコージャパンで協議中、来年年明けには発表する予定だ。販売目標は、発売後1年間で2500社、45万クライアントの獲得。ターゲットは、情報システム管理者が不足している中堅・中小企業(SMB)に定めている。
両社共催の記者会見では、MOTEXの高木代表取締役が「マイクロソフトとの協業を大変喜んでいる。これを武器にしながら、2015年には1万7700社、1000万クライアントのユーザー獲得を狙う」と見通しを語った。11月時点の「LanScope Cat」の累計顧客は、5400社、436万クライアント。
一方、マイクロソフトから参加したバートランド・ローネー執行役常務ゼネラルビジネス担当は、「マイクロソフトは、他社のどこよりもクラウドにコミットし、投資を惜しまない。ただ、クラウドの普及のためには、パートナーの力が不可欠」と話し、協業戦略をPRした。
また、高橋慎介・執行役パートナービジネス営業統括本部長は、「MOTEXとは、2年前から協業内容を詰めてきた。オンプレミス型製品を取り扱ってくれているパートナーに対して、クラウド分野でも密な連携が取ることができるかが重要。そのなかで、MOTEXは当社のパートナー制度のなかの「ゴールドISVコンピテンシ―」を取得するなど、いち早く対応してくれている」と話した。(木村剛士)
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