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ピーエムシー・シエラ・ジャパン、2011年は本格的な再スタートの年

2010/11/24 22:12

 ピーエムシー・シエラ・ジャパン(西村誠司代表取締役)は、米PMC-Sierraによる米アダプテック・チャネルストレージビジネス(アダプテック)の買収を契機に、日本での事業拡大に取りかかっている。「adaptec by PMC」ブランドで、PMC-Sierraが誇る独自テクノロジとアダプテックの幅広い販売パートナーネットワークを融合し、2011年に新製品を発売する。PMC-Sierra本社 チャネル・ストレージ事業部のジャレッド・ピーターズ副社長兼ゼネラルマネージャに、2011年の日本での事業計画を聞いた。

――7月にアダプテックの買収が終了し、再スタートの環境が整った。

 過去にいろいろな問題があったが、2011年からは、本格的な再スタートを図る。PMCで長年培ってきた技術を、世界が認めているアダプテックの強いブランドで提供する。これを大きな強みに、他社と積極的に戦っていきたい。

――競合はどこになるのか。

 最も大きいライバルは、RAID技術に強いLSIコーポレーション(日本法人=LSIロジック)だ。LSIは、OEMでのマーケットシェアで、現時点ではわれわれより強い立場にある。しかし、これからLSIとの距離を縮めたい。2011年の事業計画を作成するにあたっては、LSIとの競争を強く意識した。

――計画の具体的な内容は。

 核心は、製品技術を改善し、各製品の次世代バージョンを投入することだ。アダプテックは、これまでインテルなど、他社の技術に依存してきたが、PMC-Sierraが買収したことで、独自のすぐれた技術を取り入れられるようになった。タイムリーに開発した独自技術を、今後の事業展開の有力な武器にしていきたい。

――2011年を、中長期的にどのように位置づけるのか。

 2011年の最も重要な目的は、当社の新しい技術を業界にアピールすることだ。「われわれは競合に負けないテクノロジをもっている」ということを、NECや日立、富士通など、当社の主要ターゲットに積極的に訴求していく。11年は売り上げを大幅に拡大するというよりも、12年以降の事業成長の基盤を築く年だ。

――今後も、買収の計画があるか。

 買収戦略はこれからも続けていく。

――2011年の事業展開予測を天気に例えると?

 晴れだ。一年中の晴天を見込んでいる。

(ゼンフ ミシャ)

チャネル・ストレージ事業部のジャレッド・ピーターズ副社長兼ゼネラルマネージャ
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外部リンク

ピーエムシー・シエラ・ジャパン=http://www.adaptec.com/ja-jp