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インテルやBCNなどセミナー開催、SMBのモバイルセキュリティは十分?
2010/10/28 10:17
柔軟な勤務形態の普及やパンデミック対策で、クライアントPCを社外に持ち出す機会が増えている。その際、必要不可欠となるのが、ウイルス感染や盗難・紛失による情報漏えいを防ぐモバイルセキュリティ対策だ。
セミナー冒頭の基調講演で、ノークリサーチの岩上由高シニアアナリストは自社調査の結果を紹介しながら、「社外でもクライアントPCが安全に利用できるようセキュリティ対策への投資を重視している」と中小企業のセキュリティの傾向を語った。しかしその一方で、「コスト面などで中小企業に適したセキュリティソリューションがまだ数少なく、潜在的な需要が非常に高い」としている。
それに応えるセキュリティソリューションの形態として、コスト削減などにつながるクラウド上のサービスはもちろんのこと、クライアントPCのハードウェアに組み込む機構の活用を勧めた。いずれの形態も、「販社/SIerにとって自社商材との境界線が明確で、システムのコンフリクトが起きにくいなどのメリットがあるからだ」という。
インテルのマーケティング本部エンタープライズ・プラットフォーム・マーケティングの坂本尊志氏は、中小企業向けセキュリティソリューションに最適な技術基盤として、紛失・盗難の際にOS起動だけでなく、PCそのものを無効化する「アンチセフト テクノロジー」を挙げた。この技術は、「ログイン失敗の繰り返しなどの時にPCを使用できないようにして、HDDのデータへのアクセスを不可にするなどの対策で情報漏えいを防ぐ」という。
NECキャピタルソリューション ソリューション推進部の荒谷茂伸シニアディレクタは、同社が提供しているインテルの「アンチセフト テクノロジー」を採用したクラウド型セキュリティソリューション「SecureDoc Managed Service」を披露した。「サービスは、月額600円で展開し、短期間での利用もできるなど、中小企業のニーズに対応している」とアピールした。
荒谷シニアディレクタは、「中小企業向けモバイルセキュリティは市場規模が非常に大きいので、開拓すれば、大きな収益につながる」と市場のポテンシャルを語って、セミナーを締めくくった。
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