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北京瑞友科技 西部SI開拓に意欲示す NTTデータとの連係強化へ
2010/10/21 10:17
週刊BCN 2010年10月18日vol.1354掲載
高岩副総裁 |
直近の人員配置は、北京本社が最も多い1000人で、上海が200人、西安は100人などで、グループ全体ではおよそ1500人規模。将来的に、2000~3000人と人員を拡充させていく過程で、「ソフト開発の製造工程は、基本的に西安へ集約していく」(高副総裁)と、人的リソースが豊富で生産コストも比較的安定している西部地域に開発拠点を段階的に移していく。NTTデータも、瑞友との合弁会社の瑞恩を通じてオフショアソフト開発を委託している。
また、西部再開発に伴うSI需要が急増していることを踏まえ、NTTデータなど「ビジネスパートナーとの連携もより深めていく」と、業種や基盤系のノウハウを協業によって得ていく意向を示す。例えば、日本の地銀や農協に相当する地場の金融機関が高度IT化を急いでおり、かつ金融商品の多様化にも取り組んでいる。一方、NTTデータは日本の地銀システムの共同利用で豊富な実績をもち、セキュアなIT基盤にも強いことから、「西部地域の金融業で、NTTデータのノウハウを積極的に活用したい」と、ビジネスパートナーであるNTTデータとの連携強化を推進する。
瑞友の今期(2010年12月期)売上高は、中国情報サービス市場全体の伸びとほぼ同様の約25%増を見込む。中国国内のSIビジネスは好調だが、日本からのオフショア開発が伸び悩んだことから、「市場の伸びを大幅に超えるのは難しい」見込みだ。日本国内の不況が足を引っ張る状況で、日中のSIビジネスの対照的な様相を浮き彫りにしている。(安藤章司)
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