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ブルースター フリーミアムでソフト流通を席巻 PCチューニングで店頭上位狙う
2010/10/14 10:17
週刊BCN 2010年10月11日vol.1353掲載
坂本光正社長 |
PC Matic 2011の販売は、無料の基本サービスで新規顧客を集め、付加価値を付けた有料版へ切り替えることを勧めるフリーミアム方式を採用する。現在は、インターネット上で無料版を提供し、ユーザーの囲い込みを始めている段階だが、すでに有料版の購入者が月間約300ライセンスになっている。
坂本社長は「交通広告やメディア、デジタルサイネージなどで、マスの認知戦略を行うことも検討している」という。また、グリーンハウスと協業して、USBメモリの付加価値としてPC Maticを同梱したり、店頭パッケージ展開も検討中だ。
ネット上で無料ダウンロードしたユーザーが、新たな付加価値を求め、店頭で有料版を購入するという商流を構想している。「単に、パッケージを店頭に置き、店内POPなどで宣伝する従来型のやり方を覆す」と、かつてパソコン仕入れ業務に従事し、店頭の流通事情に詳しい坂本社長ならではの展開が注目される。PC Maticは、来年の早い段階で有料版を月間/1万ライセンスにすることを目指している。
次の展開としては、法人ユーザーが使う“本丸”の業務系ソフトに照準を合わせている。業務系ソフトについても従来型の販売方法・流通をフリーミアム方式で改革し、幅広い層へソフトを浸透させることを狙っている。(谷畑良胤)
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