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サイオス、アジャイル手法で構築したマネックス証券の資産設計ツールが好スタート
2010/10/08 10:17
成功の背景には、サイオスが提案したアジャイル開発の手法がある。明確な仕様を決めず、サービス内容の設計を優先して開発を進める方法だ。一般的にSIは仕様を決めてから開発を行うので、開発に入った後の仕様変更は難しい。両社はアジャイル手法で開発した初期バージョンの「β1版」を2010年1月に公開。ユーザーの反応を観察した。その後、3月に「β2」を公開してモニター利用者数を約1000人まで拡大している。段階的にユーザーの意見を採り入れながら、「その都度、仕様を決めてプロトタイプを開発するサイクルを回し続けた」(サイオステクノロジーの栗原傑享・執行役員)ことが、ユーザーニーズを満たしたシステム開発を実現し、本稼働後のユーザー獲得につながった。
サイオステクノロジーは、OSやウェブアプリケーション、データベースなどにオープンソースソフト(OSS)を積極的に活用。同社はOSSを活用したSIに長けており、過去にもOSS活用型のSI事例で、非OSSモデルと比べて「初期コストを8割減、運用コストを4割削減してきた実績」(サイオステクノロジーの平松寛司テクニカル・スペシャリスト)がある。今回のマネックス証券の事例でも「同様の初期コスト、運用コストの削減を期待している」(マネックス証券の堀内健后・先進サービス企画室マネジャー)と、コスト低減にも貢献している。
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