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NCネットワークチャイナ、日中製造業の「商談会」開催
2010/09/17 10:17
商談会は、「2010中国(上海)国際調達大会」との併催で、4階建ての上海世貿商城の4階スペースで開催。今回で13回目を数える。昨年まで年2回だった開催回数を1回に集約。昨年の2回の合計から、今回の1回だけで出展社が2割以上増えるという盛況ぶりだ。出展社はすべて日系企業で、うち8割を自動車や電気、電子、機械分野の素材や部品加工、組立加工など、製造業が占めた。ITベンダーも、アマノや東芝、アスプローバ、キヤノンITソリューションズなどが出展した。
初日の16日は、入場を出展社だけに限って開催し、日系企業同士で中国展開に関する商談を実施。2日目の17日は一般来場者が訪れ、8割を占める中国の製造業関係者を相手に、具体的な商談が各出展ブースで行われていた。
商談会の入り口付近には、赤いポロシャツを着たイベントスタッフの女性がいて、事前に商談時間を調整した中国人を見つけては、お目当てのブースへと案内するシーンが見られた。17日だけで、1出展社当たり10社以上の中国製造業らと接触し、具体的な商談を行ったという。
主催者であるNCネットワークチャイナの井上・董事長総経理は「例年2回の開催を1回に集約したにもかかわらず、出展社が増え、来場者も昨年の2回分を大幅に上回って2倍近くに達した。中国でビジネスを拡大しようとするときに、協業先を探し、チャンスをつかむ機会として、効果が高いと判断されているようだ」と、中国経済の急激な発展と、そこで収益を上げようとする日系企業の思惑が一致し、年々イベント規模が拡大していると説明する。
イベント会場は、縦幅が50mほどで、横幅は300mほどはありそうだ。一般ブースは定価ベースで12万円、入り口付近のひと回り大きいブースが20万円。ブースの横端に立ってその先を見ると、ぎっしりと来場者で埋まり、新しい商売を探そうとする中国企業の熱気が伝わってくる。あちこちのブース内で、午前10時の開始から、すぐに商談が始まっていた。地元の放送メディアも多数取材に訪れ、日系企業のブースに立ち寄り、通訳を介して意気込みを聞くシーンがみられた。(谷畑良胤)
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