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クラウド型デジタルサイネージを手軽に、安く、日本サムスンとサイバーステーションが協業
2010/09/09 10:17
NTTアイティ、沖カスタマアドテック、ソフトバンクBBをはじめとする両社のパートナーが「デジサイン」と「ハルヱとケイジ」を組み合わせて販売。手軽に導入・運用でき、サービスのイニシャルコストが4000円、月額5000円と安価に利用できることから、企業規模や用途を問わず拡販を進める。
対応ディスプレイは「ハルヱとケイジ」シリーズのほか、Windowsコントローラ搭載モデル「SyncMaster」の32/40/46/52/70/82型。ディスプレイを含む機器の費用は別途見積りとなる。
「ハルヱとケイジ」は、Windowsコントローラ、スピーカー内蔵の32型ディスプレイと設置用のキャリアブルスタンドに加え、コンテンツ編集・配信スケジュール登録用ソフトウェア「MagicInfo Pro」、テンプレート・サンプルコンテンツ集をバンドル。PCで作成したコンテンツを「ハルヱとケイジ」にインストールする配信用USBメモリを含めて、オールインワンで提供するスタンドアロン型のデジタルサイネージ製品。「現在までに飲食店、医療クリニックなど6000台以上を納入している」(日本サムスン DMAチームの宮田隆Team長)実績をもつ。
「デジサイン」は、クラウド型のコンテンツ配信システムによって、多拠点に複数台設置したデジタルサイネージへのコンテンツ配信管理を一元化する。端末の死活監視も行うことで、導入・運用コストを削減できるサービス。ワンソース/マルチユースのプラットフォームで、デジタルサイネージだけでなく、パソコンや携帯電話にも配信することができる。09年開始以降、金融機関を中心に急速に採用実績を伸ばし、全国800か所に納入している。
「ハルヱとケイジdeデジサイン」は、「デジサイン」のライセンスソフトを搭載したUSBメモリをパッケージ化。「ハルヱとケイジ」のUSBポートにUSBを接続することで、自動的にセットアップを開始する。ネットワーク接続が可能になり、クラウド型で提供している「デジサイン」の利用が可能になる。VOD(Video OnDemand)再生、Flash表示対応によって、eラーニングなど幅広い用途に利用できるようになった。今後は、量販店でのセット販売も視野に入れる。
サイバーステーションは、付帯サービスとして、ニュース、レシピ、ハイビジョン映像など200タイトル以上のコンテンツをダウンロード購入できるコンテンツ流通サービス「コンテンツバンク」を提供している。「最近では、例えばクラウド型CRM(顧客管理システム)『Salesforce』のデータベースを社員に見せてクレーム率を把握させたいなど、業務アプリケーションと連携して情報を可視化したいという要望が増えている」(福永社長)。広告・販促、インフォメーション用途だけでなく、情報共有ツールとしても注目されていることから、新たに「アプリバンク」を開発。2010年11月のリリースを予定し、他のSaaSサービスと連携するAPIを無償公開する。
サイバーステーションでは、「デジサイン」で配信店舗サーバー(NAS)、配信端末(STB)にアイ・オー・データ機器の製品を採用していることから、「今後はTVチューナーやRFIDなど、新たな分野でアイ・オー・データとサービスを共同で開発したい」(福永社長)としている。
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サイバーステーション=http://www.cyberstation.co.jp/