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MDIS FAX OCRシステムをSaaSで提供 提供前から引き合い盛んに
2010/09/02 10:17
週刊BCN 2010年08月30日vol.1347掲載
勤怠の集計など幅広い業務で利用
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柏木満宏課長 |
昨今はインターネットで受発注などの業務を行うことが主流となっているが、FAX OCRの市場は、システムを刷新することができないユーザー企業が存在することや、一般世帯のFAX普及率が53.9%と高いことから、一定の市場規模を維持し続けている。
従来、「MELFOS」を導入する場合、最小構成でも1000万円ほどの初期費用がかかるため、導入先は大規模ユーザーに限られていた。また、「なかには常時FAXを利用しているわけではなく、業務の関係で日によって業務量が増減するユーザー企業も存在する」(流通・ネットワーク営業部 ネットワークソリューション営業課の柏木満宏課長)ことから、自社でシステムをもたず、初期投資を抑えたうえで、いつでも使いたいときに使うことができるSaaS型の「MELFOS on Demand」の提供を開始した。
「MELFOS on Demand」はSaaS型のサービスで、回線数2回線まで月額3万9900円、FAX送受信サービスは1枚当たり26円(ともに税込)の従量課金制で、低価格を実現した。これにより、ユーザー企業はコスト削減できるだけでなく、常に最新の技術を利用することができるようになった。ただし、ハウジングサーバー設定費用や、帳票設計などのカスタマイズ料金は別途かかる。
MDISでは、これまで費用的に見合わないために成約できなかった年商200億円前後の食品製造、流通など幅広い業種で、1日100件以上のFAX利用がある企業をターゲットとしてアプローチを進めていく。当面は直販だが、代理店とともに提案する体制を模索している。すでに有望見込み客に対して、営業を開始。早期契約特典として、初期費用3万9900円を半額にするキャンペーンを展開中だ。「MELFOS on Demand」は10月1日から提供を開始し、2013年度までに300契約の目標を立てている。(鍋島蓉子)
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