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ラリタン・ジャパン デジタルKVMの導入機運が高まる 新製品を武器に成長率10%へ
2010/08/26 10:16
週刊BCN 2010年08月23日vol.1346掲載
クリス・マクファーソン社長 |
ただ、最近になってデジタルKVMの導入機運が高まりつつある。マクファーソン社長は、「世界同時不況で多くのユーザー企業がコスト面をさらに気にするようになった。とくに、運用コストを管理したいというニーズが高まっている。そこで、デジタルKVMによるシステム管理を意識するようになってきた」としている。そこで、デジタルKVMをさらに広める策を講じる。
具体的には、さまざまなメーカーのサーバーで構築した環境の場合、KVMの活用で運用コストを可視化できることをアピールするほか、KVMによる統合管理で業務効率化につながることを提案していく。
また、製品ではこのほどデジタルKVMスイッチの新バージョンとして「Dominion KX II 2.3」を発表。このバージョンは、マルチモニタに対応するほか、フルスクリーンとワイドスクリーンが選択可能。「カスケード(ティアリング)」と呼ばれる機能で、1個のベーススイッチから別の階層スイッチへの接続でベーススイッチを経由して階層スイッチにアクセスすることができる。また、ハッカーの侵入を断念させる設定が可能と、新しいセキュリティ機能も搭載している。
これまでKVMはサーバー市場の成長に左右されていた。ところが、国内サーバー市場は統合化などで規模が縮小傾向にある。そのため、複数のサーバーを操作するKVMを、システムの統合管理に適した製品という認識をユーザーに定着させることができるかどうかがポイントになってくる。現段階でも、ソフトの提供でKVMがシステムを管理する製品として位置づけられつつあるが、「将来的には、管理の自動化や最適化が実現できる製品として確立させる」としている。直近では、複数システムの統合管理が容易にできる製品を市場投入することも予定している。(佐相彰彦)
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