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日沖信息(大連) ソフト開発の世界重要拠点に変貌 中国内の案件に対応拡大へ
2010/08/26 10:16
週刊BCN 2010年08月23日vol.1346掲載
伊東和彦・菫事兼総経理 |
人件費が安価な大連でのソフト開発を拡大し、製造原価の低減を図るため、OKIデータは日沖信息の人材育成体制を整えてきた。伊東・菫事兼総経理は「これまでは、日本でソフト設計し、大連でコーディングする程度までだった。しかし、ここにきて経験年数2年でひと通りの技術を習得できる体制が整った」としており、世界に向けて販売されるOKI製品のソフト開発についてより迅速に対応できる体制を敷く。現在、日沖信息の人員は、正社員が約170人、大連ソフトウェアパーク内の外注人員が約30人の体制。技術者は、ほとんどが地元の大連理工大学や大連東北大学などを卒業した人材を採用している。
一方、中国市場向けでは、販売子会社の日沖商業(北京)有限公司が中国内の企業などへ拡販している。08年には、OA機器販売大手の泰和科技とLEDプリンタ・複合機分野で販売提携した。このため、大連の開発子会社では「中国向けのカスタマイズ案件が増えるため、さらなる高度人材育成を施す」(伊東・菫事兼総経理)と、成長著しい中国市場への対応も強化する。(谷畑良胤)
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