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ラネクシー インタープリタ製品を企業に拡大 CADモデリングやアプリ開発で
2010/08/05 10:17
週刊BCN 2010年08月02日vol.1344掲載
SoftIntegration社のハリー・H・チャン 博士・チーフ兼チーフアーキテクト |
製品の開発者であるチャン博士によれば、「C言語はコンパイルしないと動かないが、この製品は、言語を書いては消し、試しながらつくれる」という。また、2次元(2D)/3次元(3D)の描画をはじめ、8000以上のライブラリ関数を備えているほか、C++のクラス機能やWindows、OpenGL、XMLなどをサポートしているため、これら幅広い知識を習得することができる。
現在、「Ch Professional」は、日本だと工学系大学や高等専門学校などの生徒がプログラミングを学ぶツールとして波及している。一方で、アプリケーションのプロトタイプ開発やソフトやハードウェアの事前テスト工程などで利用が見込まれるという。
チャン博士によれば、「Ch Professional」はすでにLG電子などの製品開発部門で採用されているそうだ。LG電子は、自社デジタル家電製品などのハードとソフトの事前テスト段階で、同製品を利用している。「開発過程が見やすく、試しながら作業を進めることができる」と、利点を説明する。
このほかの用途については、「CADのモデリングや企業内アプリケーションの開発、ソフトインテグレーションなどに向く」(同)という。現在の携帯電話やデジタル家電、電子機器のプログラミングにもC言語が使われているので、これらの開発を行う技術者も汎用的に同製品を簡単に使うことができると断言する。とくに「インタープリタ言語は、ロボットの制御ソフト開発に適している」(同)と、「Ch Professional」を使うことで、需要が拡大しているロボット開発に“革新”を呼ぶとの見通しを示している。
ラネクシーは今後、信州大学や東京理科大学とコラボレーションし、同製品の知名度を高める活動を展開する。(谷畑良胤)
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