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PFU上海、質の高いソフト開発を優秀な人材の採用やCMMでアピール

2010/07/23 10:13

【上海発】PFUの中国子会社であるPFU上海計算機(天井豊董事長)は、優秀な人材の積極的な採用やCMM(ソフトウェア開発能力の品質管理基準)で質の高いソフト開発を追求している。コスト面など競争激化のなか、中国市場で精鋭企業としての地位の確立を目指す。

 PFU上海計算機の坂口修一・董事副総経理は、「2010年に入って中国経済がさらに活発化し、そのなかで浮上してきたのが人材の流動」と、中国市場におけるソフト開発業界の事情を説明。優秀な人材を獲得するために、最低でも1.5~2倍の給与を支払うというヘッドハンティングが積極的に行われているという。

 同社はこのような動きを警戒しつつ、「新卒をメインに採用している当社としては、学生に対して、ソフト開発で当社がいかにすぐれた企業であるかを認めさせることがポイント」とする。CMMを上海で6社目に取得するなど、早くから開発品質を追求してきたことを生かし、一から優秀な人材を育て上げようとしている。今年度(2010年12月期)は、12人を確保した。

 リーマン・ショックで世界市場が大不況に陥った2009年以降、企業はコスト削減を進めるなかで、中国市場を有効活用する動きが出てきている。これに応えて中国市場では、質の高いソフト開発を目指す方向に動いているようだ。PFU上海は、自社の強みである高いソフト開発力を生かす戦略で、中国市場でのポジションを確固たるものにする。

坂口修一・董事副総経理
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外部リンク

PFU上海計算機=http://www.pfu.com.cn/jp/